お囃子について
2009年10月2日更新
お囃子の歌詞
だいづる「左義長ばやし」
※一般に左義長ばやしと呼ばれていますが、正式には「だいづる」といいます。
※各地区によって このほかにいろんな歌詞が作られています
@蝶よ花よ 花よのねんね まだ乳のむか 乳首はなせ 乳首はなせ(元唄)
A春よ春よ こがれし春よ 花の勝山 弁天桜 弁天桜
B夏よ夏よ こがれし夏よ 九頭龍川で 鮎釣りよいぞ 鮎釣りよいぞ
C秋よ秋よ こがれし秋よ 秋の勝山 コケ狩りよいぞ コケ狩りよいぞ
D冬よ冬よ こがれし冬よ 雪の勝山 スキーぞよいぞ スキーぞよいぞ
Eさあさおいで 集まっておいで あなたもきみも 櫓の下へ 櫓の下へ
Fはたの勝山 おさの音響く 織りなす羽二重 乙女の肌よ 乙女の肌よ
Gさあさおいで 越前大仏 祈りを込めて 世界の平和 世界の平和
H恋の長山 あの松陰で 別れのつらさ 涙かつゆか 涙かつゆか
Iどんどどんど 夜空を焦がし 九頭竜に映える 左義長じゃ左義長 左義長じゃ左義長
J浮かれ太鼓に 左義長ばやし たすきも揺れて 櫓も揺れる 櫓も揺れる
Kみんなはやせ 陽気にはやせ 手拍子たたき 左義長ばやし 左義長ばやし
(合の手の一例)
その都度でお囃子さんがいろんな合の手を入れます
♪〜そら浮け もっと浮け〜♪
横丁のはにゃめは よう浮く よう浮く〜♪
となりのどんぶりバチゃ よう浮く よう浮く〜♪
おかめ ひょっとこ よう浮く よう浮く〜♪
かわいや かわいや 浮いた 浮いた 浮いた 浮いた〜♪
歌詞の意味
「蝶よ花よ 花よのねんね まだ乳のむか 乳首はなせ 乳首はなせ」が元歌です。
歌詞の意味としては、次の二つの説があります。
@子供の成長を願う歌詞であるという説。
A遊びほうける若者をいさめる歌詞という説。
左義長では長襦袢を着た男衆が太鼓を打った事から、花街で芸妓から借りた長襦袢で櫓にあがったのだということからAの説をとなえている方が多いようです。
しかし、実際にははっきりした文献が無く歌詞の意味は不明です。
ちなみに「蝶よ花よ」は枕草子にも出てくる古くからある表現で、現在の「ちやほやする」の語源だそうです。
大阪万博の歌詞
元歌以外の歌詞は大阪万博に出演した機会に作られました。現在では各櫓でもオリジナルの歌詞が作られています。
これは大阪万博出演記念で作られたレコードのジャケットです。
昭和45年7月28日29日30日の3日間、大阪万博のお祭り広場にて「日本のまつり」に出演。
ジャケットの写真にあるように、左義長ばやしに合わせた「左義長踊り」も作られて踊ったようです。
万博では上袋田区、上長渕区、下長渕区、中後区櫓が建てられました。当時は現在の様に櫓格納庫も無く、全て組立て式だったので運んで組み立てることも可能だったのです。
記録によると、26日の午後11時から櫓を組み立てて前日27日早朝4時に組み上げたそうです。 最終日の30日には櫓を解体して、翌31日に勝山に帰ってきています。かなりの強行日程で当時のご苦労がうかがわれます。