勝山左義長まつりでは【だいづる】、【しっちょめ】、【ごたいてん】、【金毘羅船船】、【戦友】などがあります。
昭和中頃まではどの櫓でも、勝山の芸妓さんがお囃子をしていました。
当時のお座敷の流行り歌が櫓でも演じられ、このようなさまざまなお囃子が行われていました。
現在ではほとんどの芸妓さんは引退されている為に、すべてのお囃子を行うことも少なくなりました。
保存会ではこれらの演目が廃れることの無いように、当時の芸妓さんから楽譜などをいただき、これらの演目を公演で取り入れています。
そしてどの櫓でも演奏出来るように後継者育成を行っています。
それぞれの曲目に実際の音源を収録しました WMAファイル(Windows Media Player)
曲の最後には練習用に唄無しと笛のみも収録してあります
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音源収録は平成22年度勝山市わがまちげんき発展事業対象事業です
↓歌詞はこちらから
歌詞(PDF) |
歌詞(JPG) |
一番有名なお囃子です。「蝶よ花よ花よのねんね」ではじまり、これを称して「勝山左義長ばやし」とも言っています。
鶴のように舞いながら浮き太鼓を演じるので「大鶴」または座敷ややぐらで太鼓をたたくときに太鼓を摺り出すので「台摺る」との説があります。
嶺北各地の古来伝承のお囃子のある地域では「だいずり」「だいずる」という言葉が残っている。「明神ばやし」「左義長ばやし」「白髭神社七夜祭り」など。「だいずり」「だいずる」とは踊るようにして上半身を動かしながら太鼓を打つ「曲太鼓」を指す。※
三味線の楽譜PDF | 三味線の楽譜JPG |
曲の出だし部分が チャチャ、チャン、チャン、チャン、チャン、チャン、チャンと7回打つことから七調目(ひっちょめ)という※
落語などの寄席で出てくるときの出囃子や、各地方でも祭り囃子に取り入れているようです。近くでは三国祭りや敦賀祭りでも演じられています。
三味線の楽譜PDF | 三味線の楽譜JPG |
「御大典」と書き、大正天皇の御即位の際の祝い歌が元歌です。昭和天皇の御大典も別にあるようです。
元歌→御大典じゃ御大典じゃ御目出度い 御大典じゃ御大典じゃ御目出度い 男も女もお神酒を祝おうて万万歳
三味線の楽譜 |
讃岐国(香川県)の金毘羅信仰に関する民謡で、全国的にお座敷で行われるお囃子です。明るく楽しい曲で浮きながら打ちます。
勝山独自の歌詞も取り入れています。
三味線の楽譜PDF | 三味線の楽譜JPG |
日露戦争を舞台とした歌で全国的に流行しました。祭りでは夜の遅い時間帯に演奏されたようです。
歌詞の内容から、このお囃子の時には楽しそうには打ちません。保存会では子供が打つのは好ましくないので、出来る限り大人が打つように心がけています。
このような時代のおかげで今の平和な時代があります。二度と戦争をおこしてはいけないという気持ちで演じます。
三味線の楽譜 |
〔参考文献等〕
「お囃子のしおり」勝山左義長ばやし編
※印は 「福井県嶺北地方の和太鼓について」 田中準一氏
お囃子は勝山左義長まつり公式ページからもダウンロードできます→こちらへ 右クリック+対象をファイルに保存